表紙の絵とタイトルに惹かれて衝動買いしました。 江戸時代末期が作品の舞台です。幕府が仙薬という不死の薬を見つけられた者は無罪にするという条件で、様々な重罪人を不可思議な島に送り込むというお話。タイトル通りのダークな世界がたまりません。忍術とか殺し合いとかたまらなく面白い。設定がしっかりしていて読みごたえのある作品です。空気感は鬼滅の刃に似ている気がします。(あんなにギャグ要素はないですが笑) だがなんと言っても1番の見どころは主人公である石隠衆の抜け忍、がらんの画眉丸の人間的成長。心のない最強の忍〝がらん″として畏れられていた画眉丸が妻のために生き残ろうとする姿が最高にかっこいい。やはり心がないと言われていただけあって常識とちょっと離れているところもあり、それも画眉丸の魅力の1つでしょう。また、罪人たちのお目付役として同行している処刑執行人たちとの交流も見どころ。罪人と介錯人、ただそれだけの関係から、島の探索を続けていくうちにだんだんと変わっていきます。特に画眉丸の執行人である佐切は女でありながらも、素晴らしい剣技の持ち主で、迷いながらも成長してゆく姿はもどかしくも微笑ましく見ていられます。 他にも様々な魅力的なキャラがいますが自分のイチオシは執行人側の士遠先生。両目は見えずとも匂いや音の〝波″を読んで行動することができる剣の達人。この時点でもうカッコいい。個人的には今作で1番のイケメンと思われます。弟子を大事にする姿勢や目が見えないことをネタにしてちょっとボケてみたりするとこが可愛くて好きです! 士遠先生のボケは三巻の裏表紙でとくとご覧になられるとよろしいかと思います! まだまだ新しい作品なので今からでも遅くはない!設定もしっかりしていて、ギャグ要素もちゃんとある作品なのである程度巻数が進んだらアニメ化も十分にありえる! できれば紙書籍で読んでもらいたいところですが(カバー裏が楽しい)現在ジャンプ+のアプリでも連載しているので一度読んでみては?